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創設計社の設計思想 |
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設計思想
1 建築家の職能としては、社会と建築の発注主である建築主との間に立ち、如何に社会に貢献する建築を設計していくかにある。
ところが、建築主は住宅であれば自分の永年の夢である、理想的住まいを建築するところにある。事務所ビルや共同住宅であれば銀行借入をおこし、返済可能な事業計画を考えなければならない。
その狭間に立ち、社会と建築主の理想との接点を探し計画していかねばならない。一方的に建築主の意向に添う形で進められた計画は、得てしてみすぼらしい建築になることが多く見受けられる。
可能な限り社会に近付いた計画は、社会の認知を得、結果として建築主の満足のいく作品となる場合が多々ある。建築が社会に現す形は建築主の顔である。建築は建築家が設計するには違いないが、建築完成後もそれを使い続けていく、建築主の思想と哲学を社会に問いかけているのである。
その好例が京都大徳寺近傍、裏千家家元今日庵であろう。今日庵建築空間の印象を記した文を参照して頂きたい。
2 伝統と建築、あるいは伝統と近代が論争されて久しい。現代、住宅あるいは共同住宅においてインターナショナルスタイルが持てはやされている。
現代は建築の形において過渡的な時期ではなかろうか、低価格大量生産の落とし子、と云えなくもない。明治時代においては、豊かな時代の技術を駆使して見事な洋館建築を創り上げてきた。何時の頃からか我々は、その心を何処かに置き忘れてきてしまった。
歴史的遺産をただ単に新聞、テレビで見るのではなく、自らの空間に表現できたら、
と思う。常日頃、歴史的遺産の傍観者ではなく渦中の人になりたい、そしてなって頂きたい。
それは建築家と建築主の二人三脚の共同作業である。建築家と建築主との信頼関係からそれらは生まれるのではないか、と考えている。
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